【元百貨店員が伝授】ラコステ偽物の見分け方|プロが実践する4つの鑑定ポイント

拡大鏡がワニのロゴにかかっている画像。片側は精巧で、もう片側は粗悪な作りになっている様子。 ファッション
※この画像はAI生成によるイメージです。
ブランド公式の画像ではありません。

【元百貨店員が伝授】ラコステ偽物の見分け方|プロが実践する4つの鑑定ポイント

大切な人へのギフトに、あるいは自分へのご褒美に、ラコステのポロシャツを選ぼうとしたその時、ふと頭をよぎる不安。「これ、本当に本物だろうか…?」その不安、非常によく分かります。

こんにちは。百貨店で15年間、数えきれないほどのラコステ製品をお客様にご案内し、時には持ち込まれた品物のご相談にも乗ってきた私が、その不安を「鑑定できる自信」に変えるお手伝いをします。

偽物は巧妙ですが、必ず“綻び”があります。 なぜなら、偽物はコストを削って「見た目」だけを真似るのに対し、本物は歴史と哲学に裏打ちされた「品質」を追求するからです。この記事では、私が現場で実践してきた「4つの鑑定ポイント」を初公開します。これを読めば、あなたもプロの目で、本物と偽物を見抜けるようになります。

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この記事の信頼性について

百貨店勤務15年。ギフトのコンシェルジュとして、お客様が持ち込まれた品の真贋に関するご相談も受けてきました。「旅行先で安く買ったんだけど…」と不安げなお客様に、ロゴやボタンの違いを一つひとつご説明した経験が、この記事の土台となっています。

プロが実践する「ラコステ真贋鑑定」4つのチェックリスト

ワニのロゴ、ボタン、タグ、生地の4つの鑑定ポイントを記したチェックリスト。

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さあ、鑑定をはじめましょう。お手元のラコステ、あるいは購入を検討している品を思い浮かべながら、以下の4つの「急所」を順番に確認してみてください。

鑑定ポイント①:ワニのロゴ ― ブランドの“魂”を視る

精巧に刺繍されたワニのロゴと、粗悪な刺繍のワニのロゴを並べて比較した写真。

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ワニはラコステの魂です。偽物が最も力を入れ、そして最もボロが出やすい部分です。

✅ 本物

❌ 偽物

深みのある緑色。複数の糸で立体感がある。艶は控えめ。 色が単調(明るすぎ/暗すぎ)。テカテカした人工的な光沢。
目、歯、爪まで刺繍が緻密でシャープ。 目が潰れていたり、歯が省略されている。輪郭がぼやけている。
裏面の処理が丁寧で、フェルト地がはみ出ていない。 裏面のフェルト地が雑にカットされ、大きくはみ出している。

鑑定ポイント②:ボタン ― プロは“素材”と“付け方”を見る

貝ボタンと縦縫いの本物のボタンと、プラスチック製の偽物のボタンを比較した写真。

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ボタンは、多くの人が見逃すプロの鑑定ポイント。ここに品質へのこだわりが凝縮されています。

✅ 本物

❌ 偽物

高価な天然の貝ボタン(マザーオブパール)。光に当てると虹色に輝く。 安価なプラスチック製。輝きが単調。
ボタン穴は2つ。糸は縦方向に縫い付けられている。 ボタン穴が4つの場合がある。糸が横や斜め、十字になっている。

鑑定ポイント③:タグ ― 製品の“身分証明書”を読む

数字のサイズ表記や多言語の洗濯表示がされた本物のタグと、印字が不鮮明な偽物のタグを比較した写真。

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タグは、その製品の素性を物語る身分証明書です。偽物はここの作り込みが非常に甘い。

✅ 本物

❌ 偽物

サイズ表記が数字(2, 3, 4…)。または国別表記が併記されている。 サイズ表記が「S, M, L」だけなど、簡略化されている。
洗濯表示タグの印字が鮮明で、複数言語で表記されている。 印字が滲んでいたり、英語のみなど情報が少ない。
タグの縫い付けが丁寧で、まっすぐ。 縫い付けが雑で、曲がっていることが多い。

鑑定ポイント④:生地 ― ブランドの“哲学”に触れる

凹凸が均一でハリのある本物の鹿の子生地と、薄くペラペラな偽物の生地を比較した写真。

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ラコステの神髄は、80年以上変わらない鹿の子(かのこ)生地の品質にあります。

✅ 本物

❌ 偽物

鹿の子編みの凹凸が均一で美しい。柔らかさの中に、しっかりとしたハリがある。 生地が薄く、ペラペラしている。ハリがなく、すぐに型崩れしそう。

こうした差異は、一点だけでは判断が難しいこともありますが、複数の特徴を組み合わせることで確度を高められます。正規販売店やラコステ公式サイト(LACOSTE公式サイト)に掲載される最新ロゴの画像を参照すれば、実物との比較もしやすく安心です。

鑑定の応用編:年代と製造国の違いを知る

フランス製とアメリカ製の二種類のヴィンテージポロシャツを比較した写真。

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鑑定の目を養ったところで、さらに深くラコステの世界を知りましょう。これにより、ヴィンテージ品なども楽しめるようになります。

フランス製 vs アメリカ製 ― 同じラコステ、違う個性

ヴィンテージ市場でよく話題になるのが、フランス製(通称フレラコ)とアメリカ製(IZOD LACOSTE)の違いです。どちらも本物ですが、個性が異なります。

  • フランス製(フレラコ):ブランドのオリジナル。やや細身で上品なシルエット、厚手の生地、貝ボタンが特徴。よりドレッシーな印象です。
  • アメリカ製(IZOD):ライセンス生産品。ゆったりとしたカジュアルなシルエット、プラスチックボタンが特徴。よりデイリーウェアとしての性格が強いです。

タグに「IZOD」と書かれていても、それは偽物ではなく、アメリカの歴史を物語る本物のラコステです。

なぜ、ギフトに「本物」を選ぶべきなのか

丁寧にラッピングされたギフトを、心から喜んで受け取っている人物。

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なぜ、私たちはこれほどまでに「本物」にこだわるのでしょうか。それは、贈り物が単なる「モノ」ではないからです。

百貨店で、一度非正規ルートで購入し不安になっていたお客様が、改めて正規品を選び直されたことがありました。その方がおっしゃった「これで、心から安心して渡せます」という安堵の表情。その瞬間に、ギフトの本質が凝縮されていました。

本物のラコステを贈ることは、80年以上の歴史と信頼、そして何よりも「あなたを大切に想っています」という、嘘偽りのない誠実な気持ちを贈ることなのです。その気持ちに、偽物という一点の曇りもあってはなりません。

コンシェルジュからの最後の助言

鑑定の知識を身につけても、なお不安は残るかもしれません。最高の安心を手に入れる方法は、ただ一つ。百貨店、ブランド直営店、公式オンラインストアといった「正規ルート」で購入することです。そこには、本物であるという絶対的な保証と、美しいラッピング、そしてブランドの物語まで、最高のギフト体験のすべてが揃っています。

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まとめ:あなたの目は、もう「鑑定士」の目です

拡大鏡を手に、自信に満ちた表情でポロシャツを見ている人物。

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ラコステの偽物を見分ける4つの鑑定ポイント、いかがでしたでしょうか。ワニ、ボタン、タグ、そして生地。もう、あなたは単なる消費者ではありません。その品物が持つ本当の価値を見抜く「鑑定士」の視点を手に入れたのです。

大切なギフトを選ぶその瞬間、どうぞ、今日手に入れたその「目」を信じてください。そうすれば、あなたの贈り物は、単なるお洒落なポロシャツではなく、時代を超えた本物の価値と、あなたの誠実な心が詰まった、最高の宝物になるはずです。

この記事を書いた人:fukushige(Premium Gift Compass 運営者)

Premium Gift Compass 運営者 fukushige のプロフィール写真

高品質なギフトで、贈る喜びを。専門知識と実体験で、あなたのギフト選びを羅針盤のように導きます。百貨店での15年にわたるギフトカウンター勤務経験を活かし、読者の皆様に本当に役立つ情報をお届けしています。このサイトが、大切な方への最高の贈り物を見つける一助となれば幸いです。

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