ベルトのプレゼント、サイズがわからない！【百貨店員が教えるプロの3ステップ解決法】

Step 1：【理想】“諜報員”のように、こっそりサイズを調べる裏ワザ

最も確実なのは、相手に気づかれずに正確なサイズを知ることです。これが可能なら、選べるベルトのデザインの幅が最も広がります。

裏ワザ①：今使っているベルトを測る

相手が普段使っているベルトの、「バックルのピンの根元」から「一番よく使われている穴（革が少し変形している穴）」までの長さを測ります。これが相手のジャストサイズです。サプライズにしたいなら、相手が寝ている間や、お風呂に入っている間にこっそり実行しましょう。

裏ワザ②：普段履いているパンツから推定する

パンツのウエストサイズ表記（例：「W82」など）を確認します。ベルトの理想的な長さは「パンツのウエストサイズ＋約15cm」です。例えば、ウエスト82cmのパンツなら、全長95cm〜100cm程度のベルトが中央の穴で留まり、最も美しく見えます。

【百貨店カウンターの鉄則】
お客様には、「もし可能なら、相手の方がよく履くパンツのブランド名を覚えてきてください」とお伝えしていました。ユニクロのような国内ブランドと、海外のインポートブランドでは、同じ「Mサイズ」でもウエストの実寸が異なるからです。この少しの情報があるだけで、我々プロは提案の精度を格段に上げることができます。

Step 2：【鉄壁】どうしても不明な時の「絶対に失敗しない」ベルト選び

サイズ調査が不可能な場合でも、全く問題ありません。初めから「失敗しないベルト」を選べば良いのです。これこそ、私たちが最も多用したプロの技です。

選択肢①：カット調整可能な「フリーサイズベルト」を贈る

これが最強の解決策です。バックル部分で革を外し、ハサミでカットして長さを調整できるタイプです。これなら相手が自分のウエストに完璧に合わせられます。近年は上質なレザーを使った高級ギフト向けのフリーサイズベルトが豊富にあります。

選択肢②：「穴なしベルト（オートロック式）」を贈る

バックル部分でカチカチと微調整ができるタイプのベルトです。穴がないため見た目もスマートで、体型の変化にも柔軟に対応できます。最近ではビジネスマンにも非常に人気があります。

Step 3：【究極】モノではなく「選ぶ体験」を贈る

最高の思い出も一緒にプレゼントしたいなら、この方法がおすすめです。

究極の裏ワザ：「バックルだけ」を贈る

デザイン性の高い、上質なバックルだけをプレゼントし、「革の部分は、今度一緒に選びに行こう」と誘う、非常に粋な方法です。サイズの失敗が100%ない上に、一緒に選ぶ時間そのものが忘れられないギフトになります。ブランドによってはバックル単体で販売しています。

【百貨店カウンターの裏話】
このご提案をすると、最初は驚かれるお客様が多かったですが、実行された方からは「彼がすごく喜んでくれて、選ぶ時間も楽しかった」と、後日嬉しそうにご報告いただくことが多かったです。関係性が深いお二人なら、最高のサプライズになりますよ。