お歳暮の喪中、誰から贈る?名前・宛先・お返しのマナー

喪中のお歳暮マナー(誰から・誰宛)を解説するイメージ画像 お中元・お歳暮
喪中のお歳暮は、 名義と贈る時期に配慮することが大切です

お歳暮の喪中、誰から贈る?名前・宛先・お返しのマナー

こんにちは。Premium Gift Compass、運営者のfukushigeです。

「お歳暮を贈りたいけれど、自分が喪中なら誰の名前で出せばいい?」「相手が喪中の場合、宛名は誰にする?」「故人宛にお歳暮が届いたら、誰からお返しをするのが正しいの?」と迷っていませんか?

お歳暮は毎年の習慣として定着しているからこそ、身近な方に不幸があった年だけ「今年はどう手配すればいい?」と戸惑いやすいものです。特に「差出人」と「宛名」については、間違えると相手に違和感を与えてしまうため、慎重になりますよね。

私は百貨店のギフト売場で15年間、お歳暮や弔事の返礼品など、数多くの贈答品のご相談を受けてきました。その中でも非常に多かったのが、「喪中の際、誰から誰宛に贈るのが正解か」という名義に関するお悩みです。

先に結論をお伝えすると、お歳暮はお祝い事ではなく「日頃の感謝を伝えるご挨拶」であるため、自分や相手が喪中であっても贈ること自体は問題ありません。ただし、「お歳暮の名義は、故人ではなく、現在実際にお付き合いをしている生きている方の名前にする」のが絶対のルールです。

この記事では、他のお歳暮マナー記事では意外と語られない「誰から・誰宛に贈るか」「故人宛に届いた場合の対応」に特化して、百貨店での実務経験をもとに分かりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 自分が喪中の場合:お歳暮は「誰から(誰の名前で)」贈るべきか
  • 相手が喪中の場合:お歳暮の宛名は「誰宛」に変更すべきか
  • 故人宛に届いた場合:受け取り方と「誰から」お返しをするべきか
  • 喪中・忌中のお歳暮における「のし紙(掛け紙)」と時期の配慮

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自分が喪中のお歳暮は「誰から(誰の名前で)」贈る?

お歳暮の送り状に現在の贈り主の名前を記入している様子

差出人は故人ではなく、「現在の贈り主」の
お名前に変更して手配します

まずは、「自分が喪中(身内に不幸があった)」の場合、誰の名前でお歳暮を贈るべきかについて整理します。

お歳暮の差出人は「現在の贈り主」にする

自分が喪中の場合でも、お歳暮は例年通り贈って問題ありません。その際、のし紙(掛け紙)や送り状に記載する差出人の名前は、「お歳暮を実際に手配している、現在の贈り主の名前」にします。

たとえば、同居していたお父様が亡くなり、ご家族が喪中になったとします。「亡くなった父がお世話になった方だから、父の名前で贈りたい」というお気持ちはとてもよく分かります。しかし、お歳暮の差出人として故人の名前を使うのはNGです。

亡くなった方の名前でお歳暮が届くと、受け取った側は「故人から届いた?」と混乱してしまいますし、運送会社からの不在通知を見た際にトラブルになる可能性もあります。

名入れ(差出人)の基本ルール

お歳暮の名入れは「故人との関係性」ではなく、「今、誰が贈っているか」を基準にします。奥様が代表して贈るなら奥様の名前、長男が引き継ぐなら長男の名前など、現在の世帯主や贈り主の名前を記載しましょう。

会社・法人の代表者が逝去・喪中の場合

会社組織の場合、社長や会長などが亡くなったとしても、法人そのものを個人と同じように「喪中」とは扱いません。そのため、取引先へのお歳暮を会社として継続すること自体は可能です。

ただし、ここでも「誰から贈るか」の更新が必須です。

亡くなった前代表者の名前を差出人としてそのまま使ってしまうのはマナー違反です。新しい代表者の名前、あるいは会社名や担当部署名など、「現在の組織の責任者」の名前に速やかに変更して手配してください。

私が法人外商で対応していた際も、「前年の名簿データ」をそのまま使い回してしまい、故人名義で発送されそうになったトラブルを何度も目にしてきました。代表者変更があった年は、必ず差出人データを見直すことが重要です。

相手が喪中のお歳暮は「誰宛」にする?

相手が喪中の場合に配慮して贈る、白無地の包装と白い花のお歳暮イメージ

忌中を避け、四十九日が明けてから
手配するのが本当の気遣いです

次に、「お歳暮を贈りたい相手先の家族が亡くなった(相手が喪中)」場合の宛名の考え方です。

宛名は「故人」ではなく「今後お付き合いする遺族」へ

これまで毎年お歳暮を贈っていたAさんが亡くなられた場合、今年のお歳暮の宛名をどうするか。これは、「今後、そのご家族(遺族)とどうお付き合いをしていきたいか」によって決まります。

贈答とは、故人との付き合いをご遺族へ自動的に引き継がなければならないものではありません。判断基準は以下の通りです。

  • ご遺族と面識がない・仕事上だけの付き合いだった場合:
    お歳暮は故人への感謝として贈っていたものなので、ご逝去に伴い、お歳暮のお付き合いは「今年から辞退(終了)する」のが自然です。
  • ご家族ぐるみで親交があり、今後もお付き合いを続けたい場合:
    宛名を、故人の配偶者や新しい世帯主など「現在お付き合いを続ける方」の名前に変更して贈ります。

もし、どうしても故人への感謝として最後に贈りたい場合は、宛名を「(故)〇〇様 ご遺族様」とするか、ご遺族の代表者宛にして、送り状に「生前のお礼としてお納めください」と書き添えるのが丁寧な対応です。

相手が喪中・忌中の場合の「のし」と「時期」の配慮

相手が喪中であってもお歳暮は贈れますが、「忌中(四十九日を迎える前)」の場合は注意が必要です。

忌中のご遺族は、葬儀後の手続きや心身の疲労で落ち着かない日々を過ごしています。この時期にお歳暮を急いで届けるのは、かえってご負担になります。四十九日が明ける(忌明け)のを待ってから手配するのが、本当の気遣いです。

自分や相手が喪中の場合でも、お歳暮を贈ることは問題ありません。ただし、四十九日が過ぎていない忌中の場合は、忌明け(四十九日以降)まで時期をずらして贈るのがマナーです。また、紅白の水引は避け、白無地や無地の短冊を使用するなどの配慮が必要です。

出典:日本郵便「お歳暮・冬ギフト特集 喪中のお歳暮マナー」より要約

もし忌明けを待つ間に年を越してしまった場合は、表書きを「御歳暮」ではなく「寒中御見舞」(松の内があけた1月8日以降〜立春まで)に変更して贈ります。

掛け紙(のし紙)については、紅白の蝶結びや「のしあわび(右上の飾り)」がついたものは避け、白無地の奉書紙や短冊を使用しましょう。百貨店やギフトショップで「喪中・忌中用で」と伝えれば、適切なものを用意してくれます。

喪中のお歳暮は、日持ちする消えものを選ぶと安心です

喪中の方へ贈る場合、私はお茶やコーヒー、調味料など、相手の負担になりにくく日常的に楽しめるものを選ぶことをおすすめしています。特にお茶やコーヒーは、相手の好みが分かっていれば選びやすい定番ギフトです。

掛け紙や包装まできちんと指定できる商品を選びたい方は、喪中のお歳暮として使いやすいギフトを探してみるのもよいでしょう。

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故人宛にお歳暮が届いた!お返しは「誰から」する?

故人宛に届いたお歳暮を、遺族が感謝と共に受け取るイメージ

故人宛の贈り物も送り返さず、
まずはありがたくお受け取りしましょう

毎年同じ時期に手配されるお歳暮では、「送り主が故人の逝去を知らず、故人宛のままお歳暮が届いてしまう」というケースが頻発します。

故人宛のお歳暮は受け取っても大丈夫

故人宛にお歳暮が届いた場合、「本人がいないから」と受取拒否をして送り返す必要はありません。

送り主は感謝の気持ちで手配してくれています。送り返してしまうと、かえって相手に「知らなかったとはいえ、失礼なことをしてしまった」と強いショックを与えてしまいます。まずはありがたく受け取り、仏前にお供えするなどして、相手の気持ちを受け止めましょう。

お礼状や返礼品は「ご遺族の名前(誰から)」で手配する

品物を受け取ったら、速やかにお礼と故人の逝去を知らせる連絡をします。このとき、お返しやお礼状の差出人は「故人に代わって対応するご遺族の名前」にします。

たとえば、故人の長男が対応するなら「故〇〇 長男 〇〇」といったように、相手が「誰から連絡が来たのか(故人との関係性)」を一目で分かるように記載するのが親切です。

遺族から出すお礼状の構成ポイント

  1. いただいたお歳暮への感謝
  2. 故人が亡くなったことの報告と、生前お世話になったことへの御礼
  3. ご逝去の連絡が行き届いていなかったことへのお詫び
  4. (必要であれば)今後のお歳暮の辞退を柔らかく伝える一文

お歳暮は本来、同額のお返しを必須とするものではありません。「品物をどうやって返すか」よりも、「まずはお礼状(手紙やハガキ)を出して事情を伝えること」を最優先にしてください。

※今後のギフト選びの基本的な考え方については、当サイトの「絶対失敗しないギフト選び完全ガイド」もぜひ参考にしてください。

まとめ:お歳暮・喪中の「誰から・誰宛」一覧

お歳暮と喪中のマナー(名義や時期)についての情報を整理したノート

マナーの基本を押さえて、喪中でも
失礼のない温かなご挨拶を

「お歳暮・喪中・誰から」という疑問に対する、実務的な対応を一覧表にまとめました。

状況 お歳暮の対応 名義(誰から・誰宛)
自分が喪中 通常通り贈ってよい(祝儀用の包装は避ける) 現在の贈り主の名前(※故人の名前はNG)
相手が喪中 忌明け(四十九日後)を待ってから贈る 今後お付き合いする遺族宛(※故人宛はNG)
故人宛に届いた 受け取り、速やかにお礼と逝去の報告をする 遺族の名前(例:故〇〇 長男 △△)
法人の代表者が逝去 会社としてのお歳暮は継続可能 現在の新代表者や組織名(※旧代表者名はNG)

お歳暮で一番大切なのは、形式に縛られすぎることではなく、「今、この対応が相手の負担にならないか」「誰からの贈り物か、はっきり伝わるか」を考えることです。

名義を正しく現在の状況(生きている方)に更新し、掛け紙や贈る時期に少しの配慮を加えるだけで、喪中の際でも失礼のない温かなご挨拶ができます。今回ご紹介したマナーを参考に、迷いのないお歳暮の手配にお役立てください。

さらにギフト選びの基本を極めたい方へ

「お歳暮に限らず、誕生日や記念日など、大切な人への贈り物で絶対に失敗したくない!」とお考えの方は、当サイトの人気記事もぜひご活用ください。プロの視点でギフト選びの軸をまとめています。

この記事を書いた人:fukushige(Premium Gift Compass 運営者)

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