「セブンチェアは疲れる」は本当?元百貨店員が明かす、後悔する人と愛用する人の“決定的な違い”
「セブンチェア」。その流れるような曲線美で、世界中の人々を魅了し続ける、デンマークデザインの至宝。しかし、その憧れと同時に「セブンチェア 疲れる」「後悔した」という、正反対の言葉が存在するのも事実です。
こんにちは。百貨店の家具・ギフトフロアで15年間、アルネ・ヤコブセンがデザインしたこの名作椅子を、数多くお客様にご提案してきたfukushigeです。
結論から申し上げます。セブンチェアで「後悔」する人と、「一生モノ」として愛用する人には、決定的な“違い”があります。それは、この椅子が持つ「本質」を理解しているかどうか、です。
セブンチェアは、あなたを甘やかすフカフカの椅子ではありません。それは、あなたの「美しい姿勢」を導き、支え、育てるための“パートナー”なのです。この記事は、その「疲れる」という誤解を解き、あなたが後悔しないための、プロの視点からの完全ガイドです。
なぜ「疲れる・後悔した」という誤解が生まれるのか?

※この画像はAI生成によるイメージです。
ブランド公式の画像ではありません。
セブンチェアが「疲れる」「腰が痛い」と感じるのには、3つの明確な“誤解”があります。
理由①:目的の誤解 – 「リラックス」ではなく「サポート」の椅子 –

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セブンチェアは、1955年にデンマークの巨匠アルネ・ヤコブセンによってデザインされました。その設計思想は、ソファのような「受動的なリラックス」ではありません。ダイニングやオフィスで、人が活動的(アクティブ)に、かつ美しい姿勢で座ることを“サポート”するための椅子です。
そのため、フカフカのクッション性は皆無です。この「良い意味での硬さ」と「正しい姿勢への誘導」を、「座り心地が悪い」と誤解してしまうのが、失敗の最大の原因です。
理由②:構造の誤解 – “しなり”を活かせない座り方 –
「腰が痛い」と感じる方は、ほぼ例外なく椅子に浅く腰掛け、背中を丸めています。
セブンチェアの真髄は、一枚の成形合板(9枚の木材を重ね圧着)が生み出す、背もたれの絶妙な「しなり」にあります。この“しなり”は、お尻を座面の奥まで深く入れ、背中を預けた時に初めて機能します。
浅く座ると、背もたれのサポートは得られず、体重がお尻の「坐骨」に集中します。これでは、どんな名作椅子でも疲れて当然です。セブンチェアは、だらしない座り方を許容してくれません。
理由③:本質の誤解 – 「リプロダクト品」との決定的な差 –

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これが最も深刻な問題です。「セブンチェアを買って後悔した」という口コミの中には、驚くほど多くの「リプロダクト品(ジェネリック品)」が混在しています。
正規品(デンマークのフリッツ・ハンセン社製)は、ヤコブセンの設計図に基づき、完璧なカーブと“しなり”を生み出すための精密な積層技術で作られています。一方、安価なリプロダクト品は、見た目の形を真似ているだけです。
背もたれの角度が人体工学的に間違っていたり、“しなり”が皆無でただ硬いだけだったりします。これに座って「セブンチェアは疲れる」と評価するのは、例えるなら、偽物のブランドバッグを見て「作りが雑だ」と論じるようなものです。本物の座り心地は、本物でしか味わえません。
【百貨店で“座り比べる”瞬間に立ち会ってきたプロの視点】
「デザインは好きだけど、硬そう…」と躊躇されるお客様には、必ず深く腰掛けていただくようご案内します。そして、背中を預けて軽く体を揺らしてもらうのです。すると、背もたれが「カチッ」ではなく「フワッ」と受け止める、あの独特の“しなり”を体感され、「…!あ、これ、しなるんですね!硬いだけじゃない!」と驚かれます。この瞬間に立ち会うたび、名作椅子は「座り方」を伝えてこそ価値が分かると痛感します。
【コンシェルジュ直伝】セブンチェアで後悔しないための3つの秘訣

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セブンチェアを「一生モノのパートナー」にするために、私がお客様に必ずお伝えする3つのポイントをご紹介します。
秘訣①:【座り方】“深く座る”を徹底する
セブンチェアの恩恵を受けるための、たった一つの、そして最も重要なルールです。
- お尻を、座面の奥のくぼみに「ドン」と当たるまで深く引きます。
- そのまま背中を、背もたれのカーブに預けます。
これだけで、椅子の“しなり”があなたの体重を分散し、背骨を理想的なS字カーブに導きます。腰痛の原因となる「骨盤が後ろに倒れる」座り方を、椅子が防いでくれるのです。
秘訣②:【テーブル選び】“高さ”こそが快適さの鍵
「デスクワークで使ったら疲れた」という原因の多くは、椅子とテーブルの高さが合っていないことです。
セブンチェアの標準的な座面高(SH)は約43cm〜46cmです。人間工学的に、食事や作業がしやすいテーブルの高さ(天板)は、座面高 + 27cm〜30cm が理想とされています。
つまり、高さ70cm〜73cm程度のテーブルと合わせるのが最適解です。これより高すぎたり低すぎたりすると、肩こりや腰痛の原因になります。椅子とテーブルはセットで考えましょう。
秘訣③:【耐久性】“壊れる”のは、ほとんどが偽物
「華奢に見えるから壊れやすい?」という心配は無用です。正規品のセブンチェアは、フリッツ・ハンセン社の厳しい品質基準をクリアしており、非常に頑丈です。適切に使えば数十年単位で長持ちします。正規品には5年以上の製品保証が付与されます(※登録が必要な場合あり。出典:Fritz Hansen公式製品保証 )。
「脚が折れた」「合板が割れた」というトラブルの多くは、構造を無視したリプロダクト品です。後悔しないためにも、購入は必ず正規取扱店(百貨店や公式オンラインストアなど)で行ってください。
まとめ:セブンチェアは、あなたの「姿勢」をデザインする椅子

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セブンチェアが「疲れる」と感じる時。それは、あなたの座り方が、この椅子が持つ「美しさのルール」から外れているというサインかもしれません。
この椅子は、あなたに「ただ座ること」を許しません。その代わり、あなたに「美しく座ること」を教えてくれます。その対価として、腰痛から解放された快適な時間と、空間そのものを格上げする圧倒的なデザイン性を提供してくれるのです。
セブンチェアは、単なる家具ではなく、あなたの「暮らしの質」と「姿勢」に投資する、生涯のパートナーです。ぜひ一度、正規品に「正しく」座り、その本物の価値を体感してみてください。



